鉄道模型を作る時、もともと販売されている塗装では満足できなかった事は無いでしょうか。また、無塗装で自分で色を付けなくてはならない物に手が出せなくて悔しかった事ありませんか。そんな時に自分で塗装できたらいいですよね。ちょっと違う色にしてオリジナルの物を作ってみたり、実物に限りなく近づけてみたり出来ますね。
ただ塗装と聞くと何だか難しそうですよね。上手く塗れるのか、塗料は何を使えばいいのか、など不安だと思いますが、基本さえ押さればそう失敗しません。
ただ最初からプロみたいに鉄道模型を上手く塗れるというわけではありません。焦らず落ち着いてする事が大事なのです。回数を重ねれば筆塗りでもムラ無く塗れるようになってきます。
また筆塗ではよく「息を止めて一気に塗る」といいますが普通に落ち着いてやった方がきれいに出来るはずです。無理に息を止めても手が震えてしまっては意味がありませんからね。
基本中の基本として覚えておいてほしいのがラッカー系の物はラッカー以外の上に重ねては行けないと言うことです。溶剤が他の塗料を溶かしてしまいにじみの原因になるからです。エナメル塗料のびが良く発色も良いので使いやすく、あまり他のラッカーやアクリルを溶かすという事も無いのですが、エナメル用の溶剤がプラスチックを侵してしまい強度が落ちたりする場合があるので稼動部などは出来るだけ避けた方が無難かもしれません。また、粘度が高いのでエアブラシで使う際には注意が必要な事と、広範囲にはむかないという欠点があります。そして、その間に位置するのがアクリル塗料となります。水性であまり臭いもきつくなく、毒性も低いです。
はまると抜け出せなくなるほど奥が深いので、模型制作の中でも塗装が一番好きなんて人もいる位です。下地作り、調色、ペイント、仕上げクリア吹き、磨き上げ、ウェザリングなど凝り性な人はいつまでたっても終わりませんね。その中でも割と初心者の方がはまるのが磨き上げです。自分で塗装した鉄道模型を磨いて艶が出てくる感じがたまりません。また、簡単な作業ですがスミ入れをするとぐっとリアリティーが出ます。明暗がはっきりしてしまりが出るのでお勧めです。ちょっとした工夫次第で鉄道模型が良くなる塗装ですが、やり過ぎには注意してください。
鉄道模型を作るのに欠かせない工程の塗装、塗装に使う塗料には大まかに分けて3種類、ラッカー、アクリル、エナメルがあります。その塗料や塗装についてご紹介いたします。また、塗装の方法や道具についても解説いたします。これから模型を塗装したいと思っておられる方の少しでも力になれればと思っております。
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